ブログ|習志野市の奏の杜すずらん皮膚科|津田沼駅南口徒歩8分

水虫? 

当院の問診票には、症状を記入してもらう欄がありますが、そこに

水虫?

と書かれる患者さんが目立つようになったこの季節。

 

水虫?の患者さんの足を見て、

「皮むけしてますね、、、かゆみもありますか?そうですか。

おそらく水虫だと思いますので薬お出ししますね。」

。。。。

なーんていうのは絶対に×です。

皮膚科の診療では「みただけ」で水虫、と診断することはありません。

あれ、でも皮膚科の先生ならば、経験から「みただけ」で診断できるんじゃないですか?

そんな声も聞こえてきそうですが、水虫を「みただけ」で完璧に診断できる医師は、たとえ皮膚科専門医であってもいません!!

経験豊富な皮膚科専門医に、視診のみで「足白癬」を診断してもらったら、正解率は7割くらいであったというデータがあるほど。

 

必ず、皮膚のサンプル(皮むけ)をとって顕微鏡で調べる必要があります。(👈重要)

 

かくいう私も診療の場で、水虫なのかそうでないのか、だいたいのアタリをつけてから顕微鏡をのぞいていますが、

心の中の診断は、間違っていることがたびたびあります…大きな声ではいえませんが。

「みただけ」の診断はまったく当てにならないということになります。

 

水虫に似ているものの中で、もっとも多いのが「汗疱」というもの。

汗をかく時期になると、足に小水疱ができたり、皮むけしたり、かゆくなったり。

こどもや汗っかきの方に多く、毎年繰り返すことも珍しくありません。

毎年夏になると、水虫の市販薬を塗り、しばらくするとおさまる・・・冬は症状がなくて

また夏になると繰り返す。

このような場合は水虫ではなく、汗疱かもしれません。

 

水虫かな?と思ったら、市販薬で様子を見るのではなく

受診をして検査をしてもらいましょう。

 

皮膚科を受診するときは、水虫の薬、は使用を中止してから来てくださいね。

塗っていると正確な診断がしにくくなります。

最低でも1週間、爪の薬は1ヶ月は何もつけない状態で受診することをお勧めします。

 

 

 

 

 

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