ブログ|習志野市の奏の杜すずらん皮膚科|津田沼駅南口徒歩8分

私のこだわり 

皮膚科の薬と言えば、

ぬり薬(外用剤)

もちろん内服薬も使用しますが、やっぱり主役は塗り薬☆

数ある塗り薬を、いかに使い分けるかが、皮膚科医の使命だと思っています。

 

塗り薬で代表的なものだけでも

保湿剤

かゆみどめ

ステロイド剤

抗真菌薬

抗菌薬

ニキビの薬

抗ウイルス薬

創傷治療(きず)に使う薬

 

などなど本当にいろいろなものがあるんですよ。

 

ちなみに 薬局やドラッグストアで気軽に買える「ぬりぐすり」の代表格オロ〇インの効能効果は

  • にきび
  • 吹出物
  • はたけ
  • やけど(かるいもの)
  • ひび
  • しもやけ
  • あかぎれ
  • きず
  • 水虫(じゅくじゅくしていないもの)
  • たむし
  • いんきん
  • しらくも

と書いてありますが、実際はそんな万能薬は存在しないわけで・・・

症状や原因が違えば、薬もまったく違ってきます。

 

市販薬が効かないというわけではありませんが、

やはり処方箋で出せる薬のほうが、よく効く、のが普通です。

 

普段の診療では

患者さんの皮膚症状ごとに、薬を使いわけ、時には混ぜ合わせて処方しています。

湿疹だから、このくすり! ニキビにはコレ!、子供にはコレ!というような画一的な処方はしていません。

肌をじっとみて触って、患者さんのバックグラウンドも考慮したうえで

患者さんごとに、また体の部位ごとに、

薬を選択し、どの薬をどんな割合で混ぜるのか を決めています。

 

カッコよく言えば、

✨オーダーメイドの外用治療✨

それがわたしのこだわりです。

 

一例として

皮膚科診療で最も重要な役割をになっている、

ステロイド外用剤は、その強さによって5ランクに分けられます。

「Strongest(最も強い)(I群)」「Very Strong(かなり強い)(II群)」「Strong(やや強い)(III群)」「Medium(普通)(IV群)」「Weak(弱い)(V群)」

また、それぞれのランクごとに

さらに3~5数種類の薬があり、強さや使用感も微妙に違います。

例えば2番目に強いランク(very strongクラス)のステロイド剤は、マイザー、アンテベート、ネリゾナ、フルメタ、など数種類がありますが、これらの薬もそれぞれちょっとずつ違います。

全く同じ強さで同じように効くというわけではありません。

さらに同じ名前の薬でも、軟膏、クリーム、ローションと基剤によって複数の剤型があり

例えばアンテベートならば、アンテベート軟膏、アンテベートクリーム、アンテベートローションと3種類があって、使用感や使用部位が異なっています。

 

そんなふうに考えてみると

普段からステロイドの外用剤だけで30種類以上の薬を使い分けています。

患者さんの皮膚症状や、発疹の部位、炎症の強さ、年齢、塗りやすさ、好み、、、

などを考えながら、どんな薬を選んで調合するかを決めているのですが、

それが私のひそかな楽しみでもありますし、趣味のようなものでもあり・・・

経験と勘が必要ですが、うまく効いてくれて、患者さんに喜んでもらえると

皮膚科医になってよかったな~とうれしくなります☺

 

薬を選択するときには、効果がある、ことと 安全性を最も重視して処方するようにしています。

(安全性と効果は相反する部分でもありますので)

しかし、考えてお出しした薬も患者さんに気に入ってもらえないと、結果的にお薬を使ってもらえず症状が改善しません。

せっかくの良いお薬も、使ってもらえなければ無意味なものになってしまいますので

患者さんの好みや希望も、効果や安全性と同じくらい大切にしています。

 

塗り薬が、効かなかったり、合わなかったり、使用感が好みでなかったり

そんな時には、遠慮なく教えてくださいね。

そんな時こそ、皮膚科医の出番ですので!

 

ちなみに

ステロイドの外用剤は

皮膚科専門医が、きちんと診察をして処方したものを

正しく使えば まったく怖いことはありません。

どうぞご安心ください!

 

ステロイドを使いたくない患者さんには

ご希望に合わせてお薬を処方しますので

そんな場合もご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

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