手足のイボ治療の患者さんが増えています。
なかなか治らないイボ、、、
放置しておくとうつって増えてしまうばかりか周りの人にもうつしてしまいます💦
特に足のイボは大きくなるとなかなか治りません!
早めの治療が大切です。
イボの治療は昔から
液体窒素(綿球法)がファーストチョイス👍
でもそのイボ治療は簡単そうに見えて
なかなか奥が深いものなのです。
私が思うに、イボ治療の極意はいかに深部のイボまで液体窒素を効かせるかどうか。
足のイボ(とくに荷重部位)がなぜ治りにくいのか分かりますか?
角層が厚いと、液体窒素をしっかりあてても、なかなか深いところまで届きません。
-196℃の低温も、角層にじゃまされて、奥深くにいるであろうイボウイルス達にはびくともしないんです😢
そこで当院では、足底の厚いイボを処置する時、まず角層を削って薄くします。
これによってそのあとに行う液体窒素が効きやすくなります。
(メスで削りますが、この時点で痛みはないのでご安心ください☺)
なるべくしっかりと削ってイボの輪郭がむき出しになったところで、
ダーモスコピー(皮膚科医が使う虫眼鏡のようなもの)で、残存しているイボを確認します。
肉眼的にもう治ったかな?という場合でも、ダーモスコピーで見ると、まだイボが残っているということもよくあります。(治癒判定にも使っています)
ダーモスコピーはイボ治療の必需品です✨
そしていよいよ液体窒素の出番です。
いままでは綿棒を使って、直接イボに液体窒素を押し当てていました。
これはこれで特に問題はなかったのですが、スプレー式の液体窒素を試してみると
大型のいぼにはスプレーのほうが熱伝導がよいので、効果的に冷凍できるように思います。
痛みも綿棒よりやや少ないかな❢
イボの部位やサイズなどで綿棒とスプレー式を使い分けています。
顔や指などの小さいイボには綿棒を使うことが多いですが、スプレー式でやってみたいという方は遠慮なくお申し出くださいね。
イボのメイン治療としては「液体窒素」に勝るものはありませんが、
治りにくいイボには、特殊治療(モノクロロ酢酸塗布、ヨクイニン内服、ビタミンD3外用剤)も組み合わせて行います。
最後に
一度液体窒素の治療を開始したら
2週間に1回は治療に通う必要があります。
1か月以上空いてしまうと、せっかく縮小したイボがまた大きくなってしまったり、数がふえてしまったりするので要注意です☝
イボは必ず治ります!!
あきらめずに根気よく治療を継続しましょう。
イボ治療は時間がかかるし、痛みもあります。
特に小さな子供達にはツライ治療です。
治療する側として、少しでも苦痛が少なく
そして早く治ってみんなの笑顔が見られるようにと思っています。