ブログ|習志野市の奏の杜すずらん皮膚科|津田沼駅南口徒歩8分

水虫のはなし 

最近気温が上がってきたのと同時に、足のかゆみや皮むけで受診される患者さんが増えてきました。

そうです、その名も、、、みずむし。

みずむし、というのは俗称で、正確には「足白癬(あしはくせん)」といいます。

良くなったり悪くなったりして、何年も繰り返している、という方もおられるのではないでしょうか。

とある調査によると、日本人の5人に1人は足白癬に、10人に1人は足爪白癬にかかっているというデータがあります。

水虫は一度かかると治りにくい、もうあきらめているという方もいらっしゃいますが

どうかあきらめないでください~!

最近の水虫の薬は本当によく効きます(^^)

「みずむし」だけで病院にいくほどでもないし…と市販の水虫薬を購入される方も多いですが、市販の薬よりは、病院の薬のほうが効果が高いですよ。

それに市販の薬は、本来の薬成分以外にもいろんなものが混ざっていて、(すーっとするものとか、かゆみ止め成分とか)かぶれてしまい余計にひどくなる方も時々います。

それに市販薬ってやたら高いですよね・・・

1本1500円~2000円とかします。

水虫を完治させるためには、合計して10~20本くらいのお薬を処方していることが多いのですが、市販の薬はそんなにたくさん買えないですし。ずーっと市販の薬を塗り続けているという方はなかなかいないのではないでしょうか。

薬をつけて、なんとなく良くなったら、やめてしまって、しばらくしたらまた再発してしまう、、、という方がほとんどだと思います。

しっかり水虫を治すには、完全にキレイになってから、2〜3ヶ月は毎日薬を塗り続ける必要があリます。

「もしかして水虫?」と思ったら、ぜひ皮膚科で薬を処方してもらいましょう。

 

話は変わりますが、

水虫の治療よりも、もっと重要なのは、水虫の診断です。

 

経験上、「もしかして水虫かな?」とクリニックを受診される患者さんのうち、本当に水虫がある方は、全体の半分くらいです。

水虫以外の、汗をかいて蒸れてしまう症状(汗疱)、かぶれや湿疹だったりしますので、自己判断は禁物。

水虫じゃないのに、市販の水虫の薬をつけてしまうと、逆に悪化してしまうことも。

水虫かどうかの診断は、必ず顕微鏡をつかって、カビの菌体を直接観察して行います。

検査は少しだけ皮膚のカワをとって、試薬を垂らし、顕微鏡で見るだけなので、すぐに結果も分かりますよ。

余談ですが、私を含めて皮膚科の専門医であっても、見ただけで水虫かどうか診断するのは非常に難しく(不可能と言ってよい)

必ず顕微鏡で確認する作業が必要です。

見ただけで「これは水虫です」ということはしません。必ず検査の裏付けが必要になります。

そして、最後に「水虫かな?」と皮膚科を受診する際には、水虫の薬は何もつけないでおいでください。

できれば1週間くらいは、何もつけない状態で受診されるのがベスト。

水虫の薬をつけていると、たとえ水虫があったとしても、表面の菌が死んでしまい、顕微鏡で検査しても見つかりにくい(=偽陰性になってしまう)からです。

 

 

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