デュピクセント アトピー性皮膚炎｜津田沼 習志野市の奏の杜すずらん皮膚科

デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」に対する高い効果が期待できる画期的な注射薬です。従来の治療で十分な効果が得られなかった中等症～重症の患者様に対しても、高い改善効果が確認されています。海外60カ国以上の国々で35万人以上（アトピー性皮膚炎以外の適応症を含む）が投与を受け、国内では3万人以上の方が使用されています。

デュピクセントによる治療は、医師が以下の全ての条件を満たすと判断する場合のみ可能です。

• 原則として6ヶ月以上の中等症～重症のアトピー性皮膚炎の方
• 皮膚炎が広範囲の方
• ステロイド外用薬・プロトピック軟膏・コクレチム軟膏などの抗炎症外用薬を一定期間投与しても十分な効果が得られない方

なお、デュピクセントはアトピー体質を根本的に治すものではありませんので、継続する必要があります。

• 寄生虫感染のある方
• 生ワクチンを接種する予定のある方
• 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方（当院では処方していません）
• 高齢の方
• 喘息等のアレルギー性疾患をお持ちの方
  デュピクセント投与により、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー疾患の症状が変化する可能性があります。喘息、アレルギー性鼻炎、慢性的なじんましん等をお持ちの場合は必ずお伝えください。

投与開始日は、2本を皮下注射します。その後は当面の間2週間に1回、1本を皮下注射します。3回目以降は自己注射が可能です（初回と2回目に看護師が指導します）。
自己注射については以下のサイトで動画等をご覧いただけます。

STEP1　導入前診察

医師が過去の外用剤治療の履歴その他の要件を確認し、デュピクセント適用の可否を判断します。アトピーに関する血液検査をします。
初回注射の予約をお取りします（即日初回の注射は行いません）。

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STEP2　1回目の注射（2本）

院内で2本投与し、自己注射の指導・練習を行います。
皮膚症状の写真を撮らせていただきます。

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STEP3　２回目の注射（１本）　※1回目注射から2週間後

院内で、看護師の指導の下、ご自身で注射していただきます。

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STEP4　3回目注射の処方　※2回目注射から2週間後

経過を観察させていただき、自己注射分の薬剤を処方します。2か月分（4本）の処方が可能です。この日以降、患者様によるご自宅での自己注射を開始していただきます。

注射お知らせメールサービスは、2週に1度の注射のタイミングをお役立ち情報とともにメールでお知らせするサービスです。デュピクセントの製薬会社であるサノフィ株式会社が運営しています。

既に他院でデュピクセント導入済の患者様も当院で対応可能です。
デュピクセントを導入された際の医師によるデュピクセントに対応した紹介状（アトピーのスコアなど詳細の記載が必須）が必要です。

デュピクセントは副作用が少ない薬剤ですが、その中でも比較的多くみられる 投与の方法として以下のようなものがあります。症状が現れた場合には、速やかに当院にお伝えください。

• 注射部位反応
  デュピクセントを注射した部位に、発疹や腫れ、かゆみなどの症状がみられる場合があります。
• ヘルペス感染
  口周りや唇に発疹などがみられる場合があります。
• 結膜炎
  目やまぶたの炎症症状（赤み、腫れ、かゆみ、乾燥など）がみられる場合があります。

なお、上記の表は薬剤費のみです。その他に診察料、処方せん料、自己注射指導管理料（650点、月1回）、導入初期加算料（580点、月1回、3か月間のみ）が掛かります。診察料は含まれていません。3割負担の場合、初月は5万円程度となります。

患者様の収入により、高額医療費制度を利用できます。医療費制度について知りたい場合は以下の電話番号（サノフィ株式会社）までお問合せください。